選択出版株式会社に対して提起した訴訟が終結致しました。
2016.09.08
監査法人アリアは、選択出版株式会社に対して、当法人に関し、事実とは程遠い虚偽の記事を雑誌「選択」に掲載したとして、名誉棄損に基づく謝罪等を請求する訴えを、東京地方裁判所に提起しておりましたが、このたび裁判所の勧告を受けて、同出版社から謝罪に代えて和解金の支払いを受領し、事件を終了させましたので、おしらせいたします。
詳細は下記の弁護士解説をご参照下さい。
(担当弁護士からの解説)
問題の記事は、昨年8月発行の雑誌「選択」中で、監査法人アリアが「怪しげなところである」「意図的に不正会計を見逃す」とか、「脱税紛いの節税策を指南する」などと、監査法人アリアにとり、全く身に覚えのない虚偽の事実を述べて読者を誤解に導くものでした。東京地方裁判所での審理を通じて、これら記事が全く根拠のない虚偽の事実を述べる、あるいは悪意ある臆測を述べるだけの、単なる誹謗中傷記事であることが明らかになりました。
むしろ監査法人アリアは、監査を通じて企業の会計処理の誤りを是正させることに貢献してきた立場であることも明らかとなりました。そこで裁判所は被告の選択出版社に対し同社の敗訴は確実であることを示唆し、謝罪に代えて和解金を支払うことにより和解解決するよう強く勧告しました。同社がこの勧告を受け入れたことから、監査法人アリアも訴訟の目的を達したと判断して、これを受け入れて本年8月10日和解を成立させて訴訟を終結したものです。なお、和解金額をそのまま公表することは差し控えますが、「(名誉毀損の記事であるが)記事の内容自体は支離滅裂なので、注意深い読者が記事を真実と受け止める可能性はさほど高くはない」旨の裁判所の認識が若干反映されていると見られるものであることを申し添えます。