ごあいさつ

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074 国際会計基準と米国会計基準のコンバージェンス完了へ向けての報告

 現在、IASBとFASBは、国際会計基準と米国会計基準のコンバージェンスを促進するための共同作業を行っている。当初の計画では、2011年の6月までに終了させる予定だったが、2011年4月21日にプログレスレポート(進捗報告)を公表した。その内容は、以下のとおりである。
 まず、「連結財務諸表」、「共同アレンジメント」、「退職給付」について、今後数週間のうちに新たな基準書を公表する予定となっている。また、「公正価値測定」及び「その他の包括利益の表示」に関する新たな規定も数週間のうちに公表する予定である。
 次に、「金融商品会計」、「リース」、「収益認識」、「保険会計」については、優先度を上げて取り組んでおり、完了に向けて大きく前進している。
 この他、「財務諸表の表示」や「資本の特徴を有した金融商品」などのコンバージェンス・プロジェクトは、2011年6月以降に日程を延期することとし、2011年後半の完了とすることとした。
 上述のスケジュールの見直しにより、日本の会計基準のIFRSコンバージェンススケジュールにも影響を及ぼすものと思われるため、留意が必要である。